この、右の端っこで1匹釣る。
(寒水上流の淵)
7月3日 寒水川 晴れ
私が寒水へ行く場合は、牛道川の様子を見ながら、どんどんと遡って、そのどんずまりで釣り人が居なかったら牛道に入るし、そうでなかったら、大洞峠を越えて、寒水の上流に入ることにしています。この日は、牛道のどんずまりに2台の車があって、寒水釣行となりました。まあ、いつものパターンですわ。
さて、その大洞峠ですが、この道は全部が舗装されてて、秋なんかに走ると、なかなかの紅葉が楽しめます。ところが今日のその道は、そこらじゅうに石がゴロゴロと落ちてて、景色なんぞ見てる余裕はナシ。ヘタにその石に乗り上げたりなんかすると、タイヤがパンクしてしまいます。これは、先週あたりに降った大雨の影響ですね。
そこでフッと思った。
よく山道にある「落石注意」の道路標示。それを見るたびに「落ちてくる石なんぞに注意できるかよ〜」なんてツッコンでおりましたが、あれは、「落ちてくる石」ではなく「落ちてきた石に、注意しなさい」という事だったんですね。今日、初めて合点しました。ガッテン!ガッテン!

さてさて、寒水上流ですが、このあたりは、谷がやや深くなってて、ずっと木漏れ日状態で釣ることになります。すると、水面がギラギラして、毛ばりが見えづらい。雰囲気は良いものの、あまりフライ向きな川ではないのかもしれません。
釣果の方は、最初は20cm位のイワナがポツポツと出るものの、なかなか乗ってくれない。また、せっかくフッキングしても、すぐバレてしまう。そして、上流に行くほど反応が悪くなる。これは、先行者の影響がモロにでたパターン。クモの巣を払ってくれるのは、大変に有難いんだけど・・・。
でも、上の写真の小滝を越えると、急に魚の反応が良くなった。ポイントごとに魚が飛び出してくる。先行者は、ここで上がったみたい。しかし、いかんせん、ここまで上り詰めると流れが小さい。当然、魚も小さいし、クモの巣は多くなってくる。結局18〜25cmイワナを5匹ばかりでした。

いやいや、林谷のアマゴは、キレイだね〜。翌4日は、3時間ばかり林谷を釣る。
今年の林谷では、2回連続のボウズで、この日もあまり期待はしてなかった。で、結果は予想どうりで、20cm2匹。でも、ボウズは免れたし、痩せてはいるものの綺麗なアマゴが釣れたし、ジャリで埋もれてた大淵はこないだの大水で深くなってたし、魚が釣れないせいで釣り人も少ないし、しかしながら、綺麗な林谷は、生きております。
私としては、まずまずの釣りでした。

近頃、写真がワンパターンなもんで、趣向を変えました。
(雨に煙る油坂峠)
7月10日 九頭竜川 AM11:00〜PM5:00
これは、林谷の20cm。国道下では、良型を合わせ切れして、悔しい思いをする。今日はまず、林谷バックウォーターへ行く。
このあたりの渓相は、もともと、あまり良くなかった。その上、数年前の大規模な沢抜けによって、一時はジャリで埋め尽くされておりました。その後、沢抜けの場所は、沢を横切る道に土管を埋めて、土を盛っただけで、砂防堰堤なぞ、作りもしない。川そのものは、林道と少し離れているから、そのまんまで、河川工事なども、もちろんしない。そして数年の間に大水をこなして、現在は、また、元の普通の川に復活しております。
川なんてね、ほっときゃあ元に戻るんですよ。ヘタな工事なんてやるからイケナイ。ここの上流部も、少しばかり道が抜けたとしても、山側を削って済ます、が、基本的な工事法。だから、川へのダメージが少ないし、お金も、あんまりかからない。
他の川でも、見習ってもらいたいね。

さて、釣りです。
現地に着いた時には雨が降ってて、車から出たくない。それでビールを飲んで、時間をつぶし、雨が小ぶりになったのでようやく釣り支度をしてたら、車で通りかかった人が声を掛けてきた。
某氏:「何が釣れますか?」私:「アマゴです。ここの上流は良い釣り場ですよ。」某氏:「そんな感じですね。でも、私はヘタだからイワナ釣りばかりです。今朝は○○で30匹釣れました。」私:「ゲッ、30匹ですか。すごいですね。」某氏:「今日は日並が良かったですからね。きっと釣れますよ。」
某氏さん、30匹で「私はヘタ」は謙遜しすぎです。それに、イワナ釣りも、アマゴ釣りも、大差ないと思いますよ。
私のこの日の釣果は、林谷で1匹と、九頭竜の国道下で4匹でした。そうすると私の技量は、さしあたり「ドベタクソ」となってしまいます。

写真としては、消化不足。
(切立川の3m滝)
7月19日 切立川 曇り PM0:00〜3:00
先週は、新潟やら、福井やらで集中豪雨。テレビでは、各局のレポーター達が、活々としてましたね。「ヤッター、災害だー、良い映像をイッパイ伝えられるゾー!」って、とても楽しそうにレポートしてる風に思える。私ゃ、ああ云うレポートの仕方、大嫌い。もう少し違う報道の仕方があると思うんだけどね。(とはいえ、私もテレビを見ながらスゲー、スゲー、と、見入ってる。なんか、現地の人に、申し訳ない)
また、岐阜県では、釣り人が中州に取り残されて救出されたようだし、どこぞでは、ボートでダム湖を渡って、大水でボートが流されて帰れなくなった釣り人が救出された。また、田子倉湖を渡った沢登りたちは行方不明のまんま。みなさん、あんまり世間様に迷惑かけちゃあイカンよ。まあ、行方不明の方には申し訳ないけど、山へ入ったら、無理しちゃあいけません。

ようやく釣れた20cmアマゴ。さて、この連休中の釣りです。
天気予報では、連休後半になるほど、天気が好いはずだったので、18・19日あたりに釣る予定だった。でも、大雨。どこも増水。仕方なく19日に切立のずっと上流に行く(初めて)。
このあたりは、岩盤質を中心とした渓相で、普段はチョロチョロな流れ。この増水中でも、楽に歩けます。途中2つの滝があって、たま〜に淵もある。魚影は薄く、蜘蛛の巣は多そう。
水が出れば何とかなると思ったものの、この日は3時間かけて1匹だけ。
水が出てもなんともならないか?

24日は、庄川上流でボウズ。この渇水はキツイな〜。
(暑さの厳しい折、皆様、ご自愛下さいませ。)

アマゴ谷は枝が張り出してて、釣り辛い。
(アマゴ谷の流れ)
7月31日 尾上郷 曇り
この日は、気になってた台風もそれてくれたんで、スズケンさんと尾上郷へ行く。
そのスズケンさんは、先週、開田高原でクマに遭遇したとかで、まさか2週続けてクマに会う確立は非常に低いはずだから、彼と同行すれば、この尾上でもクマには会わないとの目論みもある。さらに、彼は最近レガシーの新車を購入されたばかりで、きっと、その車で林道を走りたいはず。この尾上の林道ならば、割と好い道だから、もってこいってなワケ。私にとっては、そのレガシーの助手席に乗っての楽チンな釣行となりました。

これは、スズケンさんの釣った22〜3cm。今日の尾上は、釣り銀座とは名ばかりで、それらしい車は2台見ただけ。みなさん、台風に恐れをなして、ここは避けたみたい。賢明な判断です。実は我々も、朝の9時に、ここの釣行を決定した訳で、決して無謀な釣り人ではない。それに私は、以前、ここで鉄砲水に遭って遭難しかけた事があって、この水系の怖さは十分に承知しております。私は、決して命懸けの釣りはしません。
そんな状況だったせいで、予定の小シウド谷の入り口には先行者もなし。入ってすぐにスズケンさんが15〜6cmのイワナを釣って、その後に私が20cmちょっとのイワナを合わせ切れ。「こりゃあ、楽しい釣りができるぞぉ」と思ったものの、毎度の事ながら、後がうまく続かない。スズケンさんは思い出したように時折釣るが、私は、思い出したように、時折ソソウする。そのうち腹が減ってきた。時々腹が、グゥ〜と鳴る。でもここ、上の橋まで行かないと川から上がれない。仕方がないので、川の水を飲みながら、上流の橋をめざす。
結局、ここでの釣果は、スズケンさん6匹に、私は2匹。でも、小シウド谷は美渓だし、空腹を満たしてくれた水は、とても美味しかったから、許してあげます。

アマゴ谷の20cm。チョッと美しくない。昼食はケイチャンとビール。山で飲むビールは美味しいな〜。今回の私は助手席だから、2缶飲めます。
その後はアマゴ谷。ここは昔、郡上の職漁師・万サ達が郡上アマゴを背負って移植した結果、その名が付いたらしい(さる方よりの聞きかじり)。私にとっては、憧れの谷でありました。が、小さなフラットな谷で、ちょっとガッカリ。でも、私は、助手席だから、ここでもビールが飲める。その上、釣れるのはアマゴばかりで、まさしくアマゴ谷。まさか郡上アマゴの末裔とは思いませんが、小アマゴの魚影は濃かったです。
ここでの釣果は、18〜20cmアマゴを、共に2匹でした。

今回は、釣果の割には、とても楽しい1日でありました。
スズケンさん、ありがとう。